メイク道 HANAジュンコ
ホームページ http://www.kousokubijin.com/
「メイク道」
これまでにメイクアップアーティストとして様々な仕事に携わり、たくさん感動する場面に出会いました。振り返るとメイクってなんだろう?この仕事はちゃんと社会に貢献できているのだろうか?人の為になっているのであろうか? もし将来、日本に何かが起きてメイクどころじゃない事態になったら、私はメイクの何を伝えて行けばいいのだろうか?
最近はしきりに「メイク道」という言葉が妙に心に響いてきます。
ある時、気付いたのはメイクは書道に似ているということ。私は小学2年生の時に、姉と一緒に書道を習っていました。教室は古い家の2階にある和室で、墨汁の匂いがしていました。階段を上りながら子供心にもこの匂いを嗅ぐと、「これから書道を学ぶんだぁ」という心の準備が始まります。
小さい手で持ちにくいけれど、筆の持ち方、指の当て方、左手の使い方、墨の作り方や取り方、姿勢から教えられました。ヤンチャ盛りの私は、じっとしていることが耐えられませんでしたが次第に書道が好きになっていました。
一本の筆の微妙な使い方でグラーデーションを変える手法、表現力のようなものを学びました。繰り返し、教えられた通りにやれば、だんだん字が書ける様になり楽しくなりました。基本=型 が本当に大切なものと知りました。
書道の時、心が乱れていると字も乱れ、心が整い落ち着いていると字は整います。何度も繰り返し書くことで、次第に心が浄化され、精神的に安定した良い状態になります。また、自分自身をリセットして見つめ直す「座禅」のようなもの。ただ書いているだけではない。書道は「心の修行」なのです。
これをメイクに置き換えたら・・・そう思うと ただのメイクではもったいないではありませんか。
メイクを作法だとすると、毎日しなやかな心で過ごせるのでは?メイクの基本動作を知れば、自分の「癖」も知ることが出来るし、毎日行えば品性が育つような気がします。
メイクの基本の「型」は決して難しいものではありません。自己流で身に着いてしまった「癖」を一端リセットして固定観念を捨て、師匠の門を叩いてみてはいかがでしょう?
私は30歳過ぎた頃、メイクを本格的に学ぶために憧れのシュウウエムラ師のメイクアップスクールの門を叩きました。子供を出産してからのチャレンジ。家族の協力を得て1年間学びました。
過去に一度だけシュウウエムラ師のライブメイクショーを新宿コマ劇場で観ました。背が高くてハンサムで、デパートなどでよく見かけたモノクロ写真のあの頃の師でした。躍動的で繊細なメイクに私は衝撃を受けました。今でも鮮明に憶えています。
今日に至るまで、メイクの基本の大切さを毎日実感し、今は亡き師匠が残してくれた、 素晴らしいメイクの学問に感謝しています。私にとってあのチャレンジがなければ今の私は存在しませんから。女性をいつまでも元気に生かしてくれるツールとして、私はいつの時代でもメイクを伝え続けられるアーティストでありたいと願っております。
ホームページ http://www.kousokubijin.com/
お問い合わせは kousokubijin@w9.dion.ne.jp
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